変色したシルバーのお手入れ法

ドイツ国家公認ジュエリー宝飾マイスターの武市知子(satoko)です。


前回は、「銀の変色」の正体を暴きましたが、今回は、シルバージュエリーのお手入れ方法について、です。


理想的なお手入れは、使用後に、シルバークロス(磨き布)でやさしく拭いてあげることなのですが、面倒だったり、長期間身につけなかったり、で黒くなってしまうことがありますよね。


そういうときには、シルバー専用の液体クリーナー(ハガティー社製など)で黒ずみ(硫化膜)を除去してあげましょう。


このクリーナー、数秒でシルバーが真っ白に生まれ変わる優れものですが、注意しなければいけない点があります。(注)


☆洗浄液に入れてはいけないもの☆
◯酸に弱い石→パール、トルコ石、オパール、ヘマタイト、エメラルド、サンゴ、ヒスイ、ラピス、など
(直接入れてはいけない石付きのジュエリーは、麺棒に少しだけ洗浄液をつけて石に触れないように十分注意してきれいにしてください。)
◯いぶし銀のジュエリー(いぶし加工がとれてしまいます)
◯なかが空洞のもの(溶液がはいりこんで、とれなくなります。)


☆取り扱い上の注意点☆
◯ピンセットを使うなど、直接肌にふれないようにすること。(比較的マイルドな洗浄液もでまわっていますが、基本的に劇薬です。)
◯洗浄後に、必ず流水でよく洗い流すこと。(洗浄液が残っていると変色やアレルギー、かぶれの原因になります。)


洗ったあとに、シルバークロスで磨くとより輝きが出て、美しくよみがえります。


さて、シルバー製品をクリーナー溶液に浸しているときに、プ~ンとイヤな臭いが漂ってきませんか?
あの腐った卵のような臭いの正体は「硫黄」。(正確には硫化水素)銀と結合していていた硫黄が「還元」されて、元に戻った臭いなのです。


余談ですが、銀食器のなかで、「ゆで卵用スプーン」だけが、銀ではなくシェルで出来ている理由も実はここにあります。卵には硫黄分が含まれていますので、銀のスプーンで食べてしまうと、、、、そう。もうおわかりですね?


それでは、次回は、ジュエリーのお手入れ「裏技」にひそむ危険!をご紹介します。お楽しみに~

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