------ Born with a silver spoon in his mouth........


銀のスプーンを持って(くわえて)生まれてきた・・・
という言葉を聞いたことはありますか?


銀のスプーンはヨーロッパで、出産祝いによくプレゼントされる縁起物ですが、これは、銀のスプーンを持って生まれてきた子供は幸せになる、という西洋の古い言い伝えからきています。


でも、どうして、銀のスプーンなのでしょうか?


銀のスプーンを使えるほどの家柄は裕福である・・・という意味だけではなく、スプーンにはまだ深いシンボルが隠されているのです。


今から8000年前にヨーロッパで穀物の栽培が行われるようになって以来、かなりの間、庶民の食生活は、「お粥」か、「スープ」でした。
ナイフで切らなければいけない肉などが,庶民の食卓にのぼることなど希有なこと。食器といえば,お椀とスプーン一本だったそうです。
その「食」=「日々の糧」のシンボルともいえるスプーンは、中世にはいり、木製から金属製になります。


金属、といっても、もちろん銀ではなく、ブリキや、錫などですが、貴族などの地方の権力者に仕える召使い達にとっては、そのブリキ製のスプーンが,唯一の個人としての所有物。


つまり,そのほかに財産、というものをもつことが許されていなかった使用人達が、彼らの子供たちに遺産として残すことができたのは、スプーンだけだったのですね。
そのことから、スプーンは、「財」「人生」を表す象徴にもなっていきました。

「銀のスプーンをくわえて生まれてくる」
ということは、生まれたおちた時から、食に苦労することなく、経済的な安定と幸せが保証されている,というシンボル。


そういう歴史的背景から、生まれてきた子供の幸せな将来を祈って、銀のスプーンをプレゼントする習慣がいまでも、ヨーロッパでは受け継がれているのです。


プレゼントされるのは、普通のスプーンより小さめのスプーンですが、子供の頃使ったスプーンを大人になってからは、お砂糖用のスプーンにしたり、ティースプーンとして使っている人も。


赤ちゃんの頃から、生涯ずっと使えるアイテム、「銀のスプーン」。
まさに、幸せの象徴で、素敵ですよね。