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ロジウムメッキの疑惑

ホワイトゴールドをメッキする理由をもうひとつあげたいと思う。

 

別にロジウムメッキ疑惑の汚名返上を図ろうとしているわけではないが、ホワイトゴールドをハンドメイドで加工する際にある重大な問題が発生するのだ。(注1)

 

それは、、、、、

金属と金属を接続する際におこる。

 

例えば指輪をつくる場合、ハンドメイドでは一本の棒を曲げて輪にするわけだが、ここではじめと最後を結合しなければエンドレスな指輪にはならない。

この金属同士を結合する作業を「ロウ付け」と呼ぶ。(ロウソクのロウ、ではない。念のため)

 

これは、結合させたい金属と金属の間に、それと同じ金属にその金属よりも融点の低い物質を調合した「ロウ」というものをおき、バーナーで熱する。(このロウも金属で、ワックスではない。念のため)

 

すると、「ロウ」は周りの金属より融点が低いわけだから、一番はやく溶け始めるわけだ。

その次に「ロウ」と接触している金属の表面が溶け始めて、ここでロウとの金属結合が出来る、という仕組みだ。

 

この際、分子同士が結合しているために、金属と金属は「ロウ」と共にもう離れられない間柄になっているのである。(ここのところが、表面的な接着「ハンダ付け」と異なるところ)

 

切っても切れない仲になっているはいるのだが、接続部分は「ロウ」と周りの金属が混じった部分なわけで、そこには融点を下げるためにミックスされた他の物質がまじっている。

まあ、この場合、イエローゴールドならまったく問題はない。

 

しかし、、、、、、、

 

ホワイトゴールドの「ロウ」は、、、。

 

そう。色が微妙に違うのである。

 

ホワイトゴールドの「ロウ」の色はホワイトゴールドより黄色みがかかっているのだ。

これでは「ロウ付け」をした部分の色がわかってしまうので、最後にメッキして隠さなければならない。

 

このような半ば技術的にどうしようもない理由からハンドメイドのホワイトゴールドジュエリーもメッキ処理されているというわけなのであった。

 

大量生産のジュエリ-のように鋳造(金属を型に流してつくるもの)だと、ロウ付けの部分はないのだから、この場合のメッキはやはり、「より白く」するだけの理由に基づくのだろう。

 

「それじゃあ、はじめから『プラチナ』を買ったほうが良いってこと?」

と思われるかもしれない。

 

まあ、そこがそう簡単には(お値段的にも)いかないわけで、、、、、

 

つづく