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ゴールドvsプラチナ

先日お客様より、

「プラチナとゴールド、どちらが高級なのですか?」

 

と聞かれた。

 

このような質問は、結婚指輪を選ぶ際やオーダージュエリーの素材を決めるときにされることが多いのだけれど、

 

値段の比較であれば、プラチナだ。

(いや、最近は金の価格が上がっているから、プラチナと同じくらいかそれよりも高くなることもあるから、そう一概にも言えなくなっているか、、、)

 

しかし良く考えてみると、本当に、高価格=高級、なのだろうか?

 

しかもお客様が知りたかったことは値段の比較だけではないようなのだ。

 

それでは希少価値=高級か?

 

なんでも、世界中のプラチナをすべて集めてオリンピックのプールに入れたとしても、そのなかに立った人の足もとまでさえ埋まらないそうである。

金は、同じ大きさのプール3個は軽くいっぱいになるようだ。

(それでも結局それくらいしかないのか、、、、と少し意外な事実ではあるが)

 

それとも、化学的性質か?

金もプラチナも貴金属であり、空気中、水中での変化はなく、酸に対して強い耐食性を示し、王水のみに溶ける。

 

イオン化傾向からみると、一番小さい(酸化、還元されにくい)のは、金であり、それにプラチナが続く、ということは一番安定している金属は金、ということになるだろうか。

 

融点は、金1063℃、プラチナ1774℃。

密度は、金19、3g/cm3、プラチナ21、45g/cm3。

 

融点と密度の数値からするとプラチナのほうが上だが、オスミウムという白金族の金属のデータとくらべてみると、融点2550℃、密度22、42。

金とプラチナを上回るが、この金属、固くもろいために成形不可能、灰色の粉状の物質でジュエリーになることはない。

 

この事実からしても、重くて融点が高ければ良いというわけでもないようである。

 

金もプラチナも肌のアレルギーが出にくい金属としても有名である。

ゴールドにもアレルギー反応がでてしまうお客様の話を聞くと、大体18金以下(金75%以下)のジュエリーを身につけた場合で、この場合金以外の金属(銀、銅)の割合が高くなってしまうために、アレルギー反応がでてしまう場合は多い。

その点プラチナの合金は通常90%以上プラチナなのでほとんどアレルギーはない。

 

たまに

「アレルギーではないのに、ゴールドのネックレスをつけると肌が黒く変色する、、、」

というお客様もいるが、これはチェーン同士の摩擦によって削られた金属が汗と反応し(正確にいえば合金のなかの銅や銀)酸化する、という現象だ。

プラチナのネックレスでこうしたことがおこらない。

 

ここには純度が高いという理由よりも、プラチナの「粘り」に原因がある。

簡単に説明するとプラチナは摩擦では削れないのだ。

 

もちろんぶつけたりすれば傷はつくが、この際金属が削れたわけではなく、おされて「移動」した、といったほうが正しい。

 

ということで、金の結婚指輪はしているうちに段々薄くなっていくが(といっても、みるからに薄くなるのは金婚式くらいまでかかるだろう)プラチナはその点マテリアルの損失はない。

 

この点、購入したときの状態を保てるし、価値の安定性はある。

 

というような話をお客様にも一応したところ、彼的には、密度が高いというところと、マテリアルが減らない、という点でプラチナのほうが高級である、という決断を下したようだ。

(なんでも、ずっしり重い方が価値が高く感じるのだそう)

 

しかし、「嫌味にならないように」結婚指輪をプラチナにするお客様もいるのだ。

これは、ゴールドのほうが「高く」みえる、ということなのだろうか。

 

さて、あなたはゴールド派?プラチナ派?

 

おわり