パラジウムの勝利

結婚指輪、というものはいってみれば、「シンボル」。

 

永遠の愛を誓うわけだから、永遠(終わりがなく円い)、不変(酸化、変色しない)、不動(固い)、そして、高貴(貴金属)であることが望まれるのだ。

 

こうなると、シルバーは黒く変色するし、ステンレスでは、あまりにも価値が低い。

(指にボルトをしているようだし、、、、)

 

やはり、すべての条件を満たしているものは、あの、ありのままを愛せないホワイトゴールドと、ヘビー級の高嶺の花、プラチナ、だけということか、、、。

 

「白い恋人」を望むなら、この二人しかお進め出来る見合い相手はいない。

 

しかし、金とプラチナがお高い今、紹介する側としてはもうひとりくらい候補者がほしいところであった。

 

だれか他にステキな人はいないものか、、。

(別に、近所の適齢期者のお見合い写真が山積みになっていたわけではないが、、)

 

そこで登場した有望な新人がいた。

 

その名は、、、、 パラジウム。

 

そう、あのホワイトゴールドの白い素の張本人だ。

色白の彼は、値上がりしたといっても、原価は金の半分ほど。

密度もシルバーより少し高いくらいで、重くない。

 

それに、なんといっても白金族(プラチナグループ)だから、生まれも申し分ないのである。

 

はあ、、、。こんなところに隠れた美男子がいたとは。

 

さっそく、結婚指輪として紹介することになったが、完成してみると、色も質感もプラチナにそっくり。

 

見分けがつかない。(ただ、手にとればプラチナは重さが倍なので区別はつくが)

 

まだマイナーでその存在さえもあまり知られていない金属ではあるが、今後脚光をあびる存在になるかもしれない、と思った瞬間であった。

 

パラジウム。

 

私もこれからこの金属に注目してきたいと思っている、密かなお気に入りである。

 

おわり