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ルーマニア記 10

サウンドチェックのために会場にむかう。

 

もうすでに機材は運び込まれているらしい。

 

おぉっ、専属のローディーだ!

 

彼らがいると、重い機材を自分で運ばなくても良いし、組み立ても、後片付けも、なにもしなくてもいいのだ。

 

我々はただ、ステージにあがってパフォーマンスするのみ。

こんなにうれしいことがあるだろうか。(夢にまでみたローディー、、、)

 

ローディーがいるだけで、もう気分は充分ロックスターなのであった。

 

サウンドチェックといっても、私自身は機材の位置と、モニタ-を確認するだけ。

それにしても、ステージがでかい、、、、、。(何メートルあるんだろ、、)

 

あらためて事の大きさを実感してしまう。

いつもなら近くにたっている他のメンバーがかなり遠い。

 

第一、

 

「おーいっ!」

 

と叫んでも声が届かない。

 

しかも、ギターやヴォーカルは歩いてあちこちいけるが、私は固定系なので、だだっ広いステージにポツンと立っている自分の姿を想像するだけで、緊張してくる。

 

しかも、ライブはテレビで生中継されるようだ。

 

「ミスったら、どうしよう、、、、。」

 

と突然ものすごく不安になってくる。

 

とにかく、一度ホテルに戻って準備をしてから再度会場入りだ。

いままで、靴に気をとられていたが、あと数時間で2万5千人の前にたつのである、、、、。

 

もうこれは祈るしかない。

 

つづく