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ルーマニア記 5

なかにはいると、ロビーとはうってかわっての平凡な部屋でちょっとがっかりしたりする。(ビジネスホテル並だよ、、)

 

「あ~疲れた。よっこらしょっと、、、、」

となにげなく天井をみあげる。

 

と、、、

 

な、な、な、な、なんと、そこには、、、、

 

多数の弾痕が!(うそでしょっ。)

 

これってもしかして、もしかして、、、

そう、これは、紛れもない、あのルーマニア革命のときの銃弾の跡なのである。

 

さっそく、他のメンバーを呼びにいく。

 

天井をみあげ、

「おぉ~」

 

という驚きの声をあげた後に、

「ベットにも血の跡なんてついてたりしてさ~!」とヴォーカル。(やめてくれー 涙)

 

ひとしきり恐怖におののきながら騒いだ後、ディナーへ行くべくロビーにもどる。

 

なんでも、ASIAのメンバーと一緒にディナーなのだそうだ。

外にでると、大型デラックスバスがむかえにきている。(えっ?私たち5人なんだけど、、、)

 

ASIAは、ちょうどななめ向かいのホテルに止まっているらしく、そこまでバスで。

(お迎えにきてくれなくても、そこから一緒にのればよかったんじゃ?)

 

ASIAは、マネージャーとか、奥さまたちも同伴していたので、全員で約10人ほど。

それでも、大型バスに15人。(大袈裟だけど、なんだかスターっぽいね)

 

ちんまりと座っていると、なんと、ASIAのメンバーにバスのなかで話しかけられる。

緊張していて、何をいって良いものか全然わからない。

 

とりあえず

「ミュンヘンのコンサートに私行きました。とっても良かったです。」

なんてどうでも良いことをしゃべりながら、(はずかしい、、、)バスはどんどん郊外へと。

 

かなり遠くまできてしまったようだが、やっとバスがとまった。

 

我々の為にレストランが貸し切りだそうだ。(大袈裟だね、ロックスターだね)

 

なかに入ると大テーブルが2つ。ステージ1つ。(えっステージ?)

 

席につくと、ウェイターがぞろぞろとでてくる。

そのころ私とヴォーカルはベジタリアンであったために、肉なしのメニューを頼む事にする。

 

しかし、ルーマニアのウェイターには、「菜食主義」という英語が通じないのである。

「ノー ミート、 オーケー?」

 

なんて怪しい英語で言っても、

「オーイエス、イエス!ウォッカ!」

 

とちんぷんかんぷんな答えがかえってくるだけ。

 

何をいっても、ウォッカとコカコーラ(その当時はコカコーラは民主主義と経済大国のシンボルであり、後光を放つお飲物だったらしい)の一点張り。(たしかに、飲み物はそれしかなかったけど、、、、)

 

それでも、最終的には、なんとか理解してくれたようだった。(ほっ)

他のメンバーのところにまず料理が運ばれてきた。

 

なにやら、トンカツのような肉とフライドポテト。

ヴォーカルと私が、ベジタリアン用の料理はなにかとちょっぴり期待して待っていると、、、。

 

運ばれてきたお皿のうえには、、、

 

「、、、、、、。」

 

なんと、

山もりに積まれたフライドポテトが、、、、。(苦笑)

 

やはり、ルーマニアにはベジタリアンという人種はいないようだった。

 

つづく